エピフォン テレキャスター Tー310
専用ハードケース付属

 
エピフォンでは、というか、ギブソン系でテレキャスターはとても珍しいモデルと思われます。
検索すると日本語でのページは見つからず、英文のページが表示されることから、日本には珍しい個体だと思います。
テレモデルは1986年から1999年まで製造されたようで、その中のエクスプローラータイプのヘッドは1986年~1995年まで製造されていたようです。


ナットの取り付けは、フェンダーの様に指板の間に挟み込むタイプではなく、
ギブソンの様に指板面片方に接着するタイプです。
スケールは、648mmのフェンダータイプです。
ネックの握りは、一般的な丸ですが、丸の頂点が若干削られているタイプで握り感はとても良いです。




ネック取り付けプレートは、メーカーの刻印などが無い普通のプレートです。
検索などでは、メーカー刻印のあるプレートもあるようですが、こちらのタイプは刻印の無いプレートです。


 
 
フロントピックアップ、リアピックアップ、コントロールの各ザグリ部分と、ピックガード裏に導電・ノイズ処理を行いました。 


リアピックアップには、外周を導電テープにより、すでに導電処理されているようなので(フロントピックアップ同様)そのままにしておきます。



個体自体が古いので、電気関係のパーツを新調します。

 
元のパーツは安価汎用パーツのため交換します。
CRL3点スイッチ、CTSポット、オレンジドロップコンデンサー、スイッチクラフトジャック、
ビンテージクロスワイヤーを使用し配線交換を行いました。
テレキャスターの特徴であるハイパスボリュームも新設しました。
 
 
ジャックプレートは、埋め込み式ではなく、ネコ目タイプのメタルプレートでの取り付けです。
3点スイッチのツマミはストラト用のツマミを取り付けてあります。


組み上げ時に判明したのですが、リアピックアップ配線貫通穴の位置が悪く、配線材が上手く通せない状態で、
ピックアップの金属部分で配線が切れてしまう可能性があったので、貫通穴部分を広げるように加工しました。


ストラップピンをシルバーからブラックに交換しました。小さなパーツですが印象がずいぶん違って見えます。
細かな変化ですが、全体がしまって見えます。


フレット磨きを行いました。
指板Rはおおよそ300R程だと思うので、一般的なオールドタイプの指板より緩やかなRタイプなので、
チョーキング時に音詰まりがほぼ無い状態です。
フレットはあまり使用感が無く、弦下の凹みや、極端な減りなどはありません。
フレットは幅広で低めなタイプです。

ロッドは、若干締まり気味ですが、反りに対応するロッド調整は可能です。
現状09-46ゲージの弦を張っていますが、問題はありません。
あまりに太い弦だと、反り(ロッドの回し)などに問題が生じると思いますが、
10-46ゲージまでであれば問題無いと思います。


 
駒の高さの関係で、ネックポケットに調整用のシムを入れてあります。
ブリッジ本体はふちの無いタイプで、各弦独立駒です。

  
専用のハードケースが付属します。
エクスプローラーヘッドため通常よりちょっとだけ長いサイズになり、一般的なソフトケースではチャックが締まりません。
当方で試しましたが、ボディー形状の違う、レスポール、ストラトは収まりませんでした。


実際弾いてみた感想ですが、アンプを通さない生音では、くすんだ感じは無く張りのあるカラッとした鳴りです。
アンプを通した音は、一般的なテレキャスターです。
ザグリ内部などに導電処理をしているため、ノイズは少なめです。

経年での、すり傷、塗装欠けなどがあるかもしれませんが、
中古であることをご理解いただくようお願いいたします。


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