WASHBURN WG587V
7弦ギター エディヴァンヘイレン風塗装
お買い上げいただきました。ありがとうございました。
作業内容は、作業の一例として継続掲載させていただきます。
注意)このギターの塗装テストを含んでいます。
テスト内容などは後述させていただきますので必ずご確認ください。
製造年代の特定はできませんでしたが、エントリーモデルだと思います。
7弦用フロイドローズ(正式ライセンス(定価¥47520税込))は新品を使用します。
エディー塗装に関しては2007年頃にフランケンギターが発売されたときに刊行された
各ギター雑誌、特集記事を参考に着色しています。
参考写真を一緒に載せて比べられれば良いのですが、著作・掲載許可などの問題があり
参考写真などの掲載はあえて避けていますので、ご了承ください。
補足)フランケンの後に、クレイマー5150がありましたが、今回の塗装はフランケンを参考にしています。
ヘッドは、ロゴ面をすべて剥がし、下部の段差部分は削り落とし、1弦右部分のデザインも丸く成形加工しました。
ボディー塗装をはがしました。
先に、ピックアップザグリ、コントロールザグリの導電・ノイズ処理を行ってしまいます。
ボディーの塗装は、ラッカーを使用するため、サンディングもラッカーサンディングを吹きます。
ボディーに関しては「オールラッカー」仕様となります。
導電・ノイズ処理後、ボディー全体の生地調整を行い、ラッカーサンディングを吹きました。
最初のボディー色は黒です。
上記、フランケン参考資料として、当時発売されたムック本、特集記事などを参考にマスキングテープを貼りました。
後に判明するのですが、マスキングの最初の位置と終りの巻き上げ位置が合わない部分があります。
白を吹き、マスキングを剥がした状態です。
この状態、1978年初来日時の「白・黒ストライプ」と同じ仕様ですね。
赤用のマスキングを済ませ、赤を吹きます。
赤塗装後、トップ塗装を終えました。
以上のボディー塗装に関しては、全てラッカー塗装の、オールラッカー仕様です。
各色、塗り重ねていることと、ラッカートップを薄く吹いているため、
塗り重ね部分などにはスジ状の凹みが確認できます。
この部分は塗装を薄く仕上げるため、合えて黙認した部分です。
注意点
上記「このギターは塗装のテストを含んでいます」の説明となります。
写真だと確認しずらいと思いますが、赤塗装が完全にツブシ色ではなく、薄く下地(白・黒)が透けています。
ツブすために赤着色回数を数回多く吹きましたが、塗装の厚みになるため、作業を終えました。
回数吹きの影響で、塗装表面にクレーターの様な「ツブ上の凹み」が出ています。
この粒上の凹みは全面に出ている訳では無く、ボディー裏のエンド部分に手のひらほどの範囲で出ています。
他にも若干の箇所にも表れています。
マスキングでの色分け部分に、各色の干渉「色のにじみ」などもあります。
先に白を着色します。
次に、赤の色分けです。
最後に当方のロゴと、黒ラインを入れてクリア塗装を行います。
ボディーは着色、トップ含め、オールラッカー仕様ですが、ヘッドに関してはウレタントップ吹きっぱなしで
仕上げました。
本来フランケンギターは無塗装ヘッドですが、1983年頃のクレイマー製フランケンレプリカが着色されているため
そのレプリカを参考にテストを兼ねて、ヘッド塗装を行いました。
ナットブロック取り付けビス位置が違うため、元ビス穴を埋めます。
ブロックの高さ調整を行い新品ブロックを取り付けました。
ピックアップはタップ仕様なのでスイッチポットの上下でタップ(シングル)することが可能です。
最終組み上げ、完成写真
エディーと同じようにボリュームツマミ文字は「TONE」を使用しています。
ピックアップは黒メタルツマミを上下することでタップすることが可能です。
ピックアップ選択は5点式スイッチなので、ハムバッカーをタップし、センターとのハーフトーンが可能です。
元はオリジナルフロイドローズでは無かったようです。
アーム側のザグリは結構ギリギリですが接触は無いので動き自体に問題はありません。
コントロールパネル、スプリングパネルは白で製作しました。
塗装確認写真
ボディー塗装は、サンディングも含めたオールラッカー仕様
ヘッド塗装はウレタン塗装です。
塗装の塗り重ねによる多少の凹凸や、小さなクレーターなどがあります。
他、完全に塗りつぶせたわけではないので下地が透けている部分などがあります。
マスキング部分の塗料自体の干渉「色のにじみ」などもあります。
塗装自体に問題はありませんが、上記細かい部分でのことがありますので「テストを含んでいる」とさせていただきました。
以上作業手順、塗装確認を終わります。