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使用する塗料の種類と、仕上げ方法の確認
当店での仕上げ方法は基本的に3種類
1)ウレタン塗装
一般的に想像できる「ツルツル・ピカピカ」の仕上げ。
下地のサンディング、トップ塗装にウレタン塗料を使用し、磨きありの「ツルツル・ピカピカ」仕上げ。
(A・Bの2液を混ぜることで硬化し、シンナーが付着しても溶けない)
ウレタン塗装の場合、下地処理のサンディングもウレタンを使用します。
2)ラッカー塗装
上記「ツルツル・ピカピカ」の研磨を行わない、トップ吹きっぱなしの仕上げ。
下地のサンディングにもラッカーを使用するため、オールラッカー仕上げとなります。
ラッカー塗装は硬化しないので、古いギターでもシンナーが付くと溶けてしまいます。
「トップ吹きっぱなし仕上げ」に関しては、下記「補足説明と両者の違いに関して」をご参考ください。
3)オイルフィニッシュ
ナチュラル色を使用します。
お渡し直後のトラブルに関しては、可能な限り対応させていただきますが、
数年後、などの経年変化に関しては当方では責任を負うことができません。
(再リフィニッシュなどは、改めてのご依頼として承り、可能な限り値引きなど考慮させていただきます。)
仕上げ法の補足説明と両者の違いに関して。
・ ラッカーを使用した場合、水研ぎと呼ばれる研磨前の下地処理時にすでに開いているビス穴に水が入り、
塗装割れを起こす可能性があるため、現在水研ぎをやめています。
そのため、ラッカー塗装の場合、トップ塗装後の水研ぎを行わず、トップ吹きっぱなしの仕上げとなります。
その際、吹く前処理のペーパーヤスリ処理跡、小さな塗装ツブが残ることがあります。
トップ材自体の、塗料としてのツヤはあります。曇っているような白濁にみえることはありません。
一方、ウレタンは塗料が硬化するので、磨きのための水研ぎ~研磨を行えるため「ツルツル・ピカピカ」仕上げにすることができます。
当方で記載している上記「吹きっぱなし仕上げ」の補足説明
・一般的な「ツルツル・ピカピカ」仕上げにするためには、平面を出すための削り~鏡面にするための削り~磨き(最終光沢)、などの
光沢のための削り(磨き)があるため、その分のトップ塗料が厚塗りになってしまいます。
(トップの厚みが無いと、磨き作業時に下地(色の面)が露出してしまい失敗につながります)
ウレタン塗装であれば、液剤上硬化するので問題無く上記磨き作業を行い「ツル・ピカ」面を仕上げることができますが、
ラッカー塗料の場合、この光沢仕上げ上の途中作業工程で、ビス穴からヒビが入ってしまう工程があり、磨き作業ができません。
ラッカー使用では、着色後、ある程度ラッカートップを吹いた後、塗面を整え、最終トップ塗装一発で吹き仕上げることを当方では「吹きっぱなし仕上げ」と表記しています。
逆に考えれば、磨き分の塗料を省けるため、かなり薄く仕上げることができます。
その薄さは大雑把なイメージですが、アルミホイルの薄さ感じに近いかもしれません(透明のラップでは無い方)。
吹きっぱなしの不安点として、磨かないのでツヤが無いのでは?と思われるかもしれませんが、
塗料自体のツヤがあり、写り込むような塗面にはなりませんが光沢自体はあるので仕上がりはキレイです。
(しかし、塗装作業上、ボディーサイド面には、若干光沢が無い仕上げになります)
仕上がりの状態としては、仕上げ塗装の前処理のためのペーパーによるすり傷がうっすら残り、若干最終塗装の塗装ツブなどが残ることがありますが、
写り込むような仕上げを望まなければ、塗装の薄さ、光沢など含め仕上げにはご納得いただけると思います。
一般的に想像する「ツルツル・ピカピカ」仕上げをご希望の場合ウレタン塗装をご選択ください。
・ラッカー特有の、ウェザークラックなどが経年で現れることがあります。ご了承ください。
ウレタン塗装でもクラックの可能性がありますが、ラッカーと比べるとかなり少ないはずです。
・逆に考えると、磨き分の塗料を省くので、とても薄く仕上げることが可能になります。
・ウレタン・ラッカー共、塗装自体は薄い仕上がりです。明確に何ミリの厚さ、とは数値化できませんが、昔のギターの様に「バリバリ・ゴリゴリ」するほどの塗料の厚みではありません。
・その他の仕上げ例として、取り扱いやすさからウレタン塗装で塗装したいが、可能な限り薄く仕上げたい、などのご希望の場合、トップ塗装を吹きっぱなしにすることで
研磨分の塗装を省く事ができるのでかなり薄く仕上げることが可能です。
・その他の方法に関しては、個別にご相談ください。
ラッカーの名称に関して。
使用するラッカーは、ニトロセルロースラッカーを使用します。
オールドと呼ばれる1950年代にも使用されていたとされる塗料もニトロセルロースラッカーです。
しかし、塗料に含まれる含有物などが、時代の規制などで50年代の含有物どはいっしょではありません。
名称としては、同じニトロセルロースですが50年代と現在では塗装を生成する含有物が違います。
キズと凹みに関して。
・ご依頼時に持ち込まれた状態として、塗装面のキズ・小さな凹みなどは、塗装を剥がした後の生地調整時にキレイになってしまうことが多いです。
しかし、強い力で付いたキズ・凹みが木部まで至ってしまっている場合、生地調整時に消えないものに関しては、
小さいものであれば、パテなどで埋めてしまいます。小さなもので数か所であれば、塗装料金範囲以内で無料とさせていただきます。
それ以上の大きさのものに関しては、状態を確認し、どのように修正するかなどにより、その方法で追加料金となります。
(軽度の修正であれば¥1000~位から。)
着色時のゴミに関して。
・無菌室で塗装を行うわけではないので、必ず何かしらのゴミが付きます。
大きなもの、目立つ所に付いたものなどは、取り除くなり、よほどひどい場合にはやり直します。
しかし、針で付いたような細かい小さいゴミ、ルーペで見ないとわからないようなゴミはそのままにします。
例)
黒ベタなどはほぼ目立つことがありません。
サンバーストなども目立ちにくい様です。
しかし、白ベタ、空色系ベタなどの薄い系統のベタ塗装の場合は目立つ傾向にあります。
繰り返し、塗装環境が無菌室では無いので、ごみの問題に関してはどうしようもありません。
細心の注意を行い塗装するのは間違いありませんが、それでも付いてしまう微細なゴミに関しては、作業上の成り行きとして処理いたします。
その判断は当方に一任していただくようお願いいたします。
以上、塗装上のゴミに関してご理解いただけない場合、トラブルになるので必ず事前にご理解・ご了承のうえご依頼ください。
このページの内容に関しては、文言の追加・変更、料金の変更があった場合など、
必要に応じて随時変更・追記します。