ピックアップ修理料金

ピックアップは大雑把に言えば、マグネットに線材を巻きつけて作られています。
この線材(ワイヤー)が非常に細いのです。髪の毛より細いかもしれません。
そのためとてもデリケートな取り扱いが必要になります。
電気関係パーツ交換、配線交換、あるいは落としてしまったなど、ちょっとした衝撃、不注意など
思いもよらないことでワイヤーが切れて音が出なくなってしまうことがあります。
症状により、原因を探り修理することが可能な場合があります。
症状例を参考に料金などをご紹介します。


ちょっと昔のPU、ディマジオ デュアルサウンドです。スーパーディストーションの4芯版だったはず。
テスターで調べるとハムバッカーの直流抵抗値の半分6kΩしかなく、どちらかの断線が原因が
考えられます。ばらし、一つ一つ調べたら、やはり片方が死んでいました。


不良のPUのワイヤーをほどき、どこで断線しているかを調べます。
ほどくにも細心の注意が必要で、細いため、巻きつきダンゴ状になったりします。丁寧にほどくと
しばらくして、切れている個所を発見できました。テスターで調べると5・7〜5・6kΩ位でした。
片方の正常な方は6kΩなので、まあ、ダメージは少ない方でしょう。
左の写真はほどいたワイヤーです。


修理工程の写真が前後しますが、組み直し、テスターで調べると12kΩあります。
新たに導電処理を行い絶縁テープを巻いて修理終了です。
今回はダメージが少ない例だと思います。

PU不良の原因を調べる¥2100
PU再配線+2100
カバー付きのPUは¥1050アップ
導電処理PU一個につき¥1575(値引きはリペア料金を参考に

(注意点1)
ピックアップのワイヤーをほどき、断線個所を見つけるのですが、
ほどきすぎると、当然直流抵抗値が下がります。上記の例の場合、軽症で済んだので
組み直しましたが、ほどいてもなかなか断線個所が見つからない場合、あるいは断線個所を
発見したけれど抵抗値があまりにも低いことが予想される場合、ご依頼者様に
現状を確認していただいてから改めて作業いたします。
(注意点2)
軽症でも元の音には戻らないことをご了承ください。


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