リフィニッシュ作業工程

ここでは今までにリフィニッシュした例をあげて、
お客様のギターがどのように再塗装されていくのかご紹介していきます。

サンバースト極薄塗装
アリア製スタインバーガー・リフィニッシュ
金・銀・特殊塗装例
ラグーンブルー風リフィニッシュ


  一般的な塗装法・・・サンディング〜着色〜トップ〜バフ処理をしたものを、極薄塗装
  変更するためのリフィニッシュです。

極薄塗装とは・・・・
ボディー整形後のサンディングを省き、いきなり着色します。
着色後、ラッカートップを数回吹いて終了します。
この時点でサンディング分とラッカートップが3分の一以下になり、その分塗装が軽くなります。
ラッカートップが薄いため、バフがけはしません。
そのため鏡面にはなりません。といってもデコボコしていたり塗面に曇りがあるわけではありません。
ちゃんと光沢は確保し、光沢プラス木の持っている独特な木目を強調する塗装です。
(一般的に塗装が薄い方が「鳴る」とされていますが、ウレタン塗装でも鳴るギターは鳴ります。
薄い塗装のほうがなる可能性が高くなりますが、絶対ではないため
「鳴るための極薄塗装」と表現しません。ごめんなさい理屈っぽくて・・・)

   ネックを外し、全てのパーツを外します。


下地に傷をつけないように塗装だけを慎重に剥がしていきます。
残った塗装はペーパーヤスリで削り、傷を取るように#800までペーパー処理です。

本来であれば塗料による下地処理を一切しないで着色・・・なのでしょうが、
今回は一応ヤニ止めを塗りました。塗布後1日感想です。

さあ、いよいよ着色です!

  
まず、サイドのみ黒で着色です。 周り込んでしまった黒を取ります。
黄色を着色し、黒のフチ取りを吹きます。続いて赤のフチ取りの着色。
幅が一定になるように、徐々に慎重に着色します。

3トーンバースト着色後、ラッカートップを4回吹き終了したのが下の3枚の写真です。
一般的な塗装の厚さでは得られない、木目に塗料が染み込む独特な仕上がりです。
この場合アッシュ材なので特に顕著に表れています。
肌触りも生木を触っているような気持ちよさがあります。
(光の加減で白く見えますが実際には色が乗っています)
数週間乾燥させてからパーツを組み上げて完成です。

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スタインバーガーコピーモデル・リフィニッシュ

約20年位前のアリア製スタインバーガーコピーモデル。
ブラックだった物を3トーンサンバーストへ変更します。



セットネックな為ネックはそのままで、下地に傷をつけないよう、ネック裏も含め全て
塗装を剥がします。ネックはマホガニーなのでフィーラーで導管を埋めます。

サンディングを吹きます。
指板にはマスキングをして、8回ほど吹きます。
1日乾燥後、塗装面の平面を出すため#320まで。
今回はサンバースト塗装なので#800まで傷を取ります。



3トーンへの塗装法は上記ストラトと同じです。
セットネックな為、ボディー塗装の時はネックをマスキングし、
ネック塗装の際はボディーにマスキングをします。ネックは赤で塗装です。

ラッカートップを吹き、10日ほど乾燥させて、水研ぎをし、バフを掛けます。
  

 組み上げて完成です。



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金・銀・特殊塗装例

ここで紹介する塗装法は、アッシュ、マホガニーなど、
木の導管が大きい限られた木材のみです。
元の塗装を剥がし、生地着色をして、導管へ金・銀の粉をすり込みます。
トップ塗料を吹くので粉の剥れはありません。

  
銀粉をすり込みました。

  
こちらは金粉です。

一例として、写真では下地に黒を選び、その上から金・銀加工をしましたが、
3トンサンバーストに使用している「赤」に金粉でも映えると思います。
金・銀粉とボディー色のマッチングはある程度選べます。ご相談ください。
¥51500(税込み)
塗装剥がし・着色・粉加工・トップ塗装・バフ処理まで全て含んだ値段です

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