リペア一期一会 2006年1月〜2月分


2月26日(日)
千葉県のM様。お持ちのネックがあるので、ボディー製作のご依頼です。

ホンジュラスマホガニー1Pにジャクソン風のボディーです。
オリジナルのジャクソンはスルーネックの24Fなので、デタッチャブルネックの22F用に
ネックポケット部は再設計です。フロイドローズ、ワンハム(ダンカンTB4)、1VO仕様です。

2月22日(水)
ボディー成形の続きです。

どうですか、この滑らかなR処理!(自画自賛ですが・・(^^;
ボディー下部のカットした部分、ボディー裏のバックカット、ボディーエンドのくぼみなど
すでにあるRを生かしつつ、新たに切った部分を溶け合うように加工しました。
この後はサンディングを吹き、着色します。

2月20日(月)
T様のギターをついに切りました。

切った物は元に戻らないので、正直怖かったっす(^^;
元のボディーRと無理無くつながるように木工加工です。
ボディー裏のバックカットなども再加工です。ボディーエンドのえぐれとコンター加工を
無理なくRでつなぎます。

2月17日(金)
K様の白ストラトの作業です。

配線を終了させ、取り付けました。VOはガリ、ハンダ不良などが多かったので交換しました。
この後ネックの組み込みをしましたが、ネックとボディーは別々の物なのでジョイント部で
「V」字に近い感じです。その関係でブリッジ駒が下についてしまっている状態です。
この状態で弦高が3mm以上あるので(オーナー様との話し合いの上)一応一般的な
組み込みをさせていただきます。ネックポケット部に0.5mmのスペーサーを入れ、
調整しました。この調整により、ブリッジ駒は上下調整できるようになり、弦高が
6弦で2・5mm、1弦で約2mmに調整しました。

組み上げて完成です。
リップスティックPUの印象は、通常のシングルコイルより「シャリッ」とした印象です。
それほど金属感はありません。導電処理、再配線で音の輪郭がハッキリし、
出音の迫力も増した感があります。

2月15日(水)
T様の作業の続きです。

パーツを全部外し、塗装を剥がします。意外ときれいな生地で継ぎ目もわからないくらいです。
たぶんバスウッドだと思います。ちょっと見にくいですが、再度鉛筆で下書きです。
この後、カット、R整形などを行い、ヤニ止めの予定です。

2月14日(火)
K様の白ストラトの作業の続きです。

ピックガードの現状は3PUタイプな為、真中には穴が空いて、シールで隠しています。
2PU仕様に変更し、PUセレクターは5点式からミニスイッチへ変更します(ミュージックマン
エディータイプのもの)、トーンは使用しないので外し、VOのの位置を下げます。
PU製作後、裏に導電処理、同様にボディー内部にも導電処理します。

2月12日(日)
ヘッド整形の続きです。

下の作業、下書きに沿い切りました。整形後#320までペーパー処理です。

2月11日(土)
T様ヘッド整形です。

ボディーカットに伴い、ヘッドも再整形させます。ペグ6連から3対3へ。
到着したペグを採寸し、反対側に3連のスペースを確認します。オーナー様から
「極力小さく」との要望があったので、写真真中の下書きできります。
新ペグはきれいで凄くカッコ良いです!ボディーを切るため、ヘッドの重さでヘッド落ちが心配
なので、ペグのツマミを白パール風にしました。これがカッコ良い!

2月10日(金)
K様のレスポールのブリッジ調整と全体調整など・・です。

現マッカーティーブリッジは弦の張力により、多少傾きます。

ブリッジの軸を「FIXER」製のものに交換します。これは支えの下の部分が可動式なため
ピッタリと挟み込むことで弦振動を殺さないようにするパーツです。
コンデンサー交換をして作業終了です。

2月7日(火)
K様のストラト改造です。

ネック、ボディーが別々のため、ネック角度はヘッド側が起きている感じで、ボディーとネックが
「V」字に組まれているのでスペーサーを入れ、多少の角度調整をします。
リップスティック2PUに変更されているので現状はセンターPU位置にはステッカーで目隠し
なので2PU用に、1VOLに変更、位置変更、PUセレクターも変更します。
ピックガード裏、内部には導電処理を施します。

2月6日(月)
K様のエフェクター配線交換です。

ファズフェイスのケースに自作のファズ回路を入れてあります。
基盤保護のため、パテ?で固めてあり、全ての配線を換えることが出来ないため
変えられるホット線、アース線を交換しました。交換しない線もハンダをやり直しました。
追加として、ファズフェイスのIN、OUTのジャックの位置が逆なので右がINの位置へ変更です。
交換する配線は限られていましたが、ハンダ付けの不良、線が切れそうなギリギリで
付いている物などあり、キッチリハンダすることで音もかなり変わったことを確認しました。
元の音はジャリっとしたトーンがきつい感じの歪み音でしたが、交換後は
音も太くなり、粒が揃った「ブチッ」とつぶれ感のある歪みになりました。

2月5日(日)
T様の変形ギターの下書きです。

送っていただいたデザインを元にだいたいの目安の下書きをしました。
サスティナー搭載なので意外とザグリが大きく、電池ボックスなどがあるためボディーエンドの
凹みなどはちょっと小さくなってしまいます。ヘッドも小さく変形させるのですが、
ペグの到着が遅れているため、到着を待ちデザインします。
この後ボディーから全てのパーツを外し塗装を剥がします。

2月4日(土)
神奈川県のK様。一度に3つのご依頼です。ありがとうございます(^^)

外見はFUZZFACEですが、中身は自作の基盤です。換えられる配線を再配線と
IN、OUTが逆だと不便なので右がINになるようにします。
中央は70年代のグレコ・レスポール、ジェフベックモデル。ブリッジがT.O.Mではありません。
このギターはブリッジ調整と総合調整をさせていただきます。
白いストラトは、リップスティックPU搭載で、ネックの挿し角、最配線など含めての調整です。

2月3日(金)
アコースティックネック折れ作業終了です。

バインディグ乾燥後、はみ出た部分は削ります。新しい部分は真っ白なので
ある程度似せた黄色を着色しました。(写真真中は着色前)
写真右は着色後、黒いラインも再現しました。

作業終了後、ボディー磨きを済ませ。お引渡しを待ちます。
音の印象は、ボディー裏がのRがかなり大きく取られているので、低音が豊かに響く感じでした。

2月1日(水)
T様のフレットレス化です。

ボディーからネックを外しました。ナットはプラスチック製だったので牛骨へ変更のため抜きます。
フレットを慎重に抜きます、このとき指板の剥れに注意です。
雑に抜くと指板の剥れを修正するのに後で苦労します。

1月31日(火)
アコースティックネック折れ、その他の作業の続きです。

ネックは折れてしまっているのですが、取れていない状態で、折れの状態としては
良いほうだと思います。オーナー様とご相談の上、そのままの状態で接着を選択しました。
本来であれば接着面を取るため、当て木なども考えられますが、今回はこの修理法で。

欠けてしまったバインディングの補修です。接着後1日乾燥させます。

1月26日(木)
埼玉県のT様。
ボディー・ヘッド大幅変更、リフィニッシュ、フレットレス化のご依頼です。

カートコバーンのジャグスタング風のフェルナンデス。
ステージ使用の変則チューニングで送られてきたのにはビックリ(^^;
変則な上にスライド用弦高が凄く高い。すでに思い描いたスケッチは頂いています。
まずはネックを外し、フレットレス化、平行して塗装を剥がします。

1月25日(水)
埼玉県のK様。
アコースティックギターのネック・ヘッド折れ、バインディング欠けの修理です。

メーカー名は「MONTANA」20年位前に購入されたそうです。
ネックは完全に折れて外れていないので助かりました。あて木しないで大丈夫かな。
バインディングの欠けは、6弦側15mm位と、6弦側ネックジョイント横5mm位が欠けています。

1月22日
長野県M様のレスポールスペシャルのリフィニッシュ作業終了です。
(写真上下とも、左が作業後です)


ついに完成いたしました。お持ち込まれた時状態があまり良くなかったのですが完成です。
たぶん黒を剥がす途中で断念、ヘッドなどもかなりヒビ割れ、塗装残し等がありました。
オーナー様が手に入れた時点ではこのような状況でした。
ヘッドのヒビ割れは金文字を残すため、これがギリギリですね。
完成後の音の印象は、P‐90が非常に良い音!
通常のハンバッカーほど力強くなく、シングルコイルより甘い音が素晴らしいです。
丸く優しい音ですね。エフェクターで歪ませた時もとても気持ちの良い歪でした。
配線などがかなり傷んでいたので、再配線をオススメして発送させていただきました。

1月21日(土)
下記作業終了しました。

ボディーザグリ、ピックガードに導電処理、配線材はベルデンの極太線、コンデンサーに
オレンジドロップを使用し、ポットはCTS、ジャックはスイッチクラフトに、5点式スイッチは
スイッチクラフト製に交換しました。
音はかなり違います。導電の効果は、歪ませた時アンプ自体のノイズはどうしようもないですが、
それ以外の、電灯などの高い「キーン」と聞こえるノイズが無くなっています。
その高いノイズが無いせいか音も低音が響くような感じがします。
その他、ポット、ジャック、なども交換していますが、配線材の効果でしょうか、
アンプからの出音が全然違いますね。迫力のある音圧を確認しました。
以前は繊細すぎておとなしい印象がありましたが、交換後はメリハリのあるアタック音により、
「ゴツッ」とした太い音に変化しました。
後日オーナー様から、ノイズが減っている、音の違いなど確認のメールがありました。

1月17日(火)
下記作業の続きです。
センターを逆位相にさせることで、ハーフトーンのポジションでノイズがかなり無くなります。
一種のフェイズサウンドなので出力は多少落ちます。

ピックアップ内部に導電テープを巻き、アースへ落とします。センターピックアップの
+、−を逆に配線し直します。

1月16日(月)
下記作業の続きです。

オーディオ、電子関係専門の導電スプレーを使います。
ザグリ内部、ピックガード裏に吹き付けます。内部のアースは後にハトメを使いジャックへ。
ピックガードはポットなどからアースへ。
(ピックガード裏についていたアルミのシールは当然剥がした後です。)

CTSポットは国産のポット径より大きいので合わせて開け直し、ナットが一つだったため、
そのまま取り付けるとネジ部が大きく飛び出てしまうので、2mmのスペーサーを作り、
導電処理のためにアルミテープで通電させます。

1月10日(火)
埼玉県のH様。
フレット交換に続いて、ポット、配線、コンデンサー交換、導電処理などノイズ処理のご依頼です。

以前、このギターをチェック時に弾き「あらためてストラトの音を再認識」と書きましたが、
PUはカスタムショップ製だったんですね。良いPUだと思います。
ザグリ内部、ピックガード裏の導電処理、PU内部の導電処理、ハーフトーン時の逆位相による
ノイズ軽減処理、ポット、セレクター、ジャック、ベルデン材による再配線など・・・。
エレクトリック内部をノイズ処理、パーツ交換により一新させます。

1月9日(月)
下記作業の続きです。

写真の角度で色気が違って見えてしまいますが、カタログに載っている黄土色っぽい色ではなく
黄色身が強い、松本孝弘氏のCANALY YELLOW風でもあります。
着色後、トップ塗装を行ない、数日の乾燥期間を置き、バフがけに入ります。

1月5日(木)
昨年からの作業の続きで、TVイエロー風のリフィニッシュです。

ヤニ止め後、1日乾燥させます。マホガニーの導管を埋めるためフィーラを塗り埋めます。
このときにちゃんと埋まっていないと、サンディング吹き付けのときにその穴が
出てきてしまい、それをサンディングで埋めようとしますが、これがかなり厚塗りしても
無理な場合があるのでフィーラーはキッチリ埋めることが必要です。
サンディングを吹き、数日乾燥させ、#600までペーパーで凹凸をとります。

2006年1月
去年年末に作業終了したお客様のギターを掲載します。
千葉県のY様。スキャロップ加工と、ネックジョイントの調整です。
 
堀の深さは約0.5mmほど。イングヴェイタイプで指板の削りは「U」字型、指板のRが
結構きついのでU字に掘りつつ、Rを崩さず、削ります。
削ったあとは指板が乾きやすいので各種指板オイルでケアしてください。

ハンダ不良のため、弦アースが外れてしまっていたので新たにハンダ付けします。
現在の別ボディー、別ネックをそのままセットしてしまうと、現行が低くなりすぎてしまい、
ブリッジ駒が下がりすぎてしまうため、ネックに角度をつけることで調整しました。


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