このギターも10数年前のギターで「ヴェスター・マニアック」というブランドのギターです。
たぶん、有名メーカーの廉価ギター・ブランドだったような気がします。
写真ではちょっとわかり難いのですが、ボディー塗装は経年変化で色ムラ、シミがあり
塗装の状態は良くありません。ネックはわりとボッテリとしたカマボコ型なのでリシェイプします。
作業予定は、当然リフィニッシュ。ナチュラルバインディングに、ネックを通常の円形へ。
塗装色は黄色〜オレンジっぽいバーストを考えています。その他PUなどどうしようかなぁ・・・。
現在考え中です。
塗装剥がし作業
実際剥がしてみると、メチャクチャ塗装が厚い!ビックリしました。
なぜだか何層にも塗り重ねられています。着色部だけでも0・5mm!位あり、サンディング
も含めると0・7〜0・8位あるのではないでしょうか。とにかく厚塗り。
剥がし完了
とにかく忍耐!(^^; 塗装を剥がし終わりました。
この後ヤスリにて生地調整を行ないます。厚塗りのため剥がしの生地が荒れてしまい、
パテ処理などがあるためサンバーストは無理だと判断。つぶし色へ変更します。
ペーパーヤスリで#600まで仕上げた後、ヤニ止めを塗り1日乾燥。
導管を埋める木材ではないですが、パテ処理の隙間などちょっと気になるので
今回はとの粉を使い万全を喫しました。との粉処理後、サンディングを吹きます。
サンディング乾燥期間中を利用し、ネックのR変更処理を行ないます。
フレット交換
ネックR変更前にフレット交換をしてしまいます。
フレットの腐食などは磨いてしまえばキレイになっちゃうのですが、指板も汚れているし、
指板面のヘコミなどもあり、あまり状態が良くないので指板面調整もかねての
フレット交換です。まずフレットを抜きます。乱暴に抜いてしまうとフレットのくさびの部分により
指板面溝の部分がめくれあがってしまい剥れてしまいます。慎重に。
抜いた後、指板面のヘコミなどをキレイにする為に生地調整をします。
#600くらいまで行ないます。交換するフレットは一般的な「214」へ交換します。
指板のRは約300R、円すいを意識し指板面を仕上げます。
フレット打った写真をとり忘れてしまったのですが、フレット打ちは終了しています。
フレットサイドをシェクター、あるいはイバニーズの高額のギターの様な球体風に
仕上げる予定です。